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月間「温故知新」鎌倉No.80 − 2008年2月1日(金)号 |
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○羽田空港国際化にむけて
羽田空港では、平成22年10月の供用開始に向けて新しい滑走路が建設中で、年間約30万回である発着回数が、約41万回に増加、さらに国際線地区を整備し、国際定期便の就航が図られる予定となっており、いよいよ本格的な羽田空港の国際化に向けて期待されるところです。 しかしながら国の現在の計画では、増加される11万回のうち、国際旅客定期便に使用できるのは年間3万回、就航距離も2000キロメートルを目安としており、これではとても国際化と言えるような内容ではありません。
たとえば北京に行くときに、鎌倉市にお住まいの方ですと、電車で成田空港まで2時間以上かかりますので、出発時刻の3時間以上前には家を出なければなりません。そして成田〜北京までの飛行時間はおよそ4時間ですので、合計7時間以上かかることになります。出張などの場合、羽田空港からなら日帰りできる距離でも、成田からでは難しいのが現実です。(現在は羽田空港からソウル・上海へはチャーター便が就航しており、今年には香港、北京も就航予定です。)
また、羽田の国際化は、成田空港にとってもメリットがあると考えます。現在、成田空港の航空ダイヤはとても過密になっていますので、例えば就航距離およそ6000キロ(ASEAN諸国を含むアジア、太平洋地域)へ飛ばす便を羽田空港にまわすことが出来れば、そのなくなった分をアフリカや東欧など、これまで直行便を飛ばすことができなかったエリアに割り当てることができるようになるからです。
一方、羽田空港に着陸する際に、千葉県の上空を通過することから、千葉にお住まいの方々にはご理解をいただかなければならないことなど、課題もありますが、日本の国益という視点で考えた時、羽田空港の本格的な国際化はとても必要なことであり、国はできる限り早くその決断をするべきであると考えます。 |
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