いざ、鎌倉フロンティアへ!月間「温故知新」鎌倉
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  月間「温故知新」鎌倉No.12 − 2002年1月1日(火)  
 
いざ、鎌倉フロンティアへ!    12 2002.1月号
市町村合併とはいかに?

 地方自治体の厳しい財政難が続く中で、市町村合併が注目されています。合併のメリットとして一般的に言われていることでは、@公共施設の配置整備を広域的な視点から行うことが可能となること、A重点的な投資が可能となること、B行財政運営が効率化され、基盤が強化されること、C専門職員を多く配置することが可能となることなどから、住民サービスの質の向上につなげることが可能であるとされています。また、2005年3月までに合併、新しい市町村として発足すると、財政面での優遇措置などが得られる『市町村合併特例法』が適用されます。
 一方、デメリット面としては、
@地域の伝統や文化が失われてしまうのではないか、A周辺地域が取り残されるのではないか、B住民の意見が行政に反映されにくくなるのではないかといった懸念が示されています。
 そんな中、1月8日に藤沢市・平塚市・二宮町・寒川町・大磯町(茅ヶ崎市はオブザーバー出席)の首長による『湘南市研究会』が発足しました。その中に鎌倉市は入っていませんでした。『鎌倉市・逗子市・葉山町まで入れると大変な数になり、合意に至るのは大変』と藤沢市長がコメントをしていましたが、鎌倉市は三浦半島の4市1町によるゴミの広域行政を視野に入れているので、他市から見ると、市町村合併もそちらと・・・と考えられているのかもしれません。
 このように、市町村合併が少しずつ議論され始めていますが、湘南市構想に属する多数の市民、町民には寝耳に水、『いったい何のこと?』という感じのようです。鎌倉市ではまだ具体的な話は出ていませんが、今後、可であれ非であれ、市民主体の議論を深めていく必要があります。近い将来、自分の住んでいる住所が例えば、横須賀市鎌倉区や湘南市鎌倉区ということになるかも・・・!? 皆さん、どう考えますか?

小袋谷跨線橋
昨年、特に多かった要望が、湘南モノレール富士見町駅付近にある、『小袋谷跨線橋を早く架け替えて欲しい』というものでした。人や自転車が通ると、後ろから来た車は、追い越しが出来ないほど、道が狭いのです。さらに老朽化が進んでおり、大地震がきたらどうなるの・・・と心配する声もあります。
 
この道路は、もともと自動車専用道路であった為、歩道が整備されていません。また、県道である為、県の予算で工事を、当初平成15年に着工予定でしたが、財政難という理由で現在は平成17年着工、平成27年完成予定に延期なっているそうです。とてもではないですが、そこまでは待てません。毎年、鎌倉市議会の代表質問でも、ほとんどの会派が要望を出しているのですが、県はなかなか着手しないというのが現状です。今後、早期着工、早期完成に向けて国・県・市が一体となるよう、更なる働きかけをしていきたいと思います。
この時期になぜ再任用?
12月定例会に議案『鎌倉市職員の再任用に関する条例の制定』が出されました。この再任用制度導入の背景には、年金制度改革で満額年金の支払い開始年齢が、平成13年度以降、段階的に引き上げられることがあります。つまり、今までは60歳定年で退職をすれば、そこから年金が満額支給されていましたが、今後は65歳からでないと満額の年金がもらえなくなっていくので、その分を市役所で働いて埋めてもらおうというものです。支給される給料は、フルタイムの場合1ヶ月259,600円が想定されています。
 私はこの制度に反対の立場で最終本会議にて反対討論を行いました。その要旨は『市役所の年功序列による体制の下では、元上司と部下とでは適切な関係は築きにくいとうこと、またそれによって新規採用が控えられる可能性があるということ、そして不景気が深刻化する中で、民間企業では更なるリストラが断行されているのに、その流れに逆行するこの制度に対して、賛成できない』です。しかしながら、本会議では賛成多数でこの議案は可決されました。
 
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