いざ、鎌倉フロンティアへ!月間「温故知新」鎌倉
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  月間「温故知新」鎌倉No.113 − 2012年9月1日(土)  
  現在鎌倉市は『世界遺産登録』に向けて取り組んでいます。そして、9月24日〜27日の4日間、イコモス(国際記念物遺跡会議)による現地調査が実施されます。その結果を受け来年6月に登録可否の結果が出ます。

世界遺産登録について、私は市長就任時、消極的な姿勢でした。その理由としては、鎌倉市の交通問題、観光客の受け入れ態勢(観光案内、トイレ、ごみ問題)などを考えたときに、これ以上の観光客が訪れたら、さらなる混乱を招くのではないかと危惧をしたからです。

しかし、多くの方々の熱意あふれる活動、貴重なご意見を伺い、考え方を変えました。世界遺産登録の目的は、そもそも観光客誘致や商業活性化ではなく、貴重な鎌倉の遺産を未来永劫守り続けること、さらにその価値を世界へ発信することを再認識しました。

そして市長として、鎌倉のまちづくりに関する様々な課題については、危惧するだけでなく、真正面から向き合って解決をしていく決意をしました。課題となっている多くのことを解決するためには、鎌倉市だけでなく、国、県、他市と連携をし、市民の皆様のご理解とご協力を得て実現していくこととなります。

例えば、歩行者を大切にする道路整備や交通渋滞解消、電線や華美な看板をなくして景観を良くすることなどは、市民生活の質を高めることができます。世界遺産に登録されることが目的ではなく、登録に向けた準備、そして登録後にもふさわしい環境を維持、整備していくことが、結果として、鎌倉をより良いまちにしていくことになる、との確信に至りました。

市長として皆様にお願いを申し上げます。
鎌倉をより良い、素晴らしいまちに「守り」、「創り」、「育てる」ため、皆様のご理解とご協力をお願い致します。
 
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Akiary v.0.61