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月間「温故知新」鎌倉No.87 − 2008年10月1日(水)号 |
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■■■神奈川県9月定例議会を終えて■■■
神奈川県議会9月定例議会が、10月14日に終了しました。 今定例会では、現在の景気状況を表すように、本年度の税収見込みは、当初の計画よりも200億円以上の減収となることが明らかになってきていること、また歳出においても、後記高齢者医療制度の県負担分や介護・医療関係費等、福祉分野を中心に増加が確実で、来年度の財政収支は1000億円を超える財源不足が見込まれる状況となっています。
現在の財政状況からすると、これまでのようにあれもこれも、ということは絶対に不可能で、『あれかこれか』という極めて厳しい選択をしていかねばならないことを、改めて認識をしなければなりません。 つまり、神奈川県として本当にそれをやる必要があるのか?ということをしっかりと見極めていくことが重要です。そういう意味で、寒川地域へのツインシティの整備や東海道新幹線新駅誘致、相模原地域へのリニア中央新幹線駅の誘致などは、見直しをしていく必要があると考えます。
また、県は「自治基本条例」をはじめとする様々な条例を作る予定がありますが、作ること自体が目的となっていないか、本当に全体からみて県民のために役に立つのか、という中身をよく精査をしていかねばなりません。条例をつくる過程においても、職員の人件費等、多額の税金が使われています。 10月16日から約1か月間、決算委員会が開催されます。これらの点も含めて、成果の出ていない無駄な事業がないか等、厳しく審査をして参ります。
■■■働く、ということ■■■
時々、『松尾さんのところにインターンへ行くと何をするのですか?』と聞かれることがあります。それについての答えは、『ほとんどの時間を(私と)一緒に活動してもらいます。』です。
学生に「自分が就きたい仕事」について語ってもらうと、その職業の格好良い部分や、特徴的な部分ばかりに目がいっているように感じることが多くあります。実は議員の仕事もしかりで、テレビや新聞等のマスコミを通じて知ることがほとんどで、実際に会っても、どこかで挨拶をしているのをみかける程度、という方が多いようです。そこで1日中、私と一緒に活動することにより、議会活動はもちろんのこと、資料にひたすら目を通すこと、原稿の作成、県民の方からのお叱りのメールや電話への対応、会合の準備・設営、相手の話を何時間も聞く、カラオケを歌う等々、良い部分も悪い(?)部分も全てひっくるめて『議員活動』なのだ、ということを知ってもらう機会になると考えています。
最近、会社に入って『こんなはずじゃなかった』と思う新入社員がとても多いようで、さらに、うつ病になる人も少なくないと聞きます。これは日本が生きにくくなっていることだけでなく、『働くことの本質』を、しっかりと学生の頃から教えていないことも、大きな原因ではないかと考えます。 働くことは、「素晴らしい」ことだと思います。しかしどんな仕事でも、毎日ワクワク・ドキドキ、楽しいことばかりではなく、同じことの繰り返しをやらされて、やりがいを感じられなかったり、失敗や辛いこと、腹が立ったりすることもたくさんあります。でも、そういうことも含めて「素晴らしい」と思えるのだということを、インターンの活動を通じて学生に伝えていきたいと思っています。
■■■好きな言葉■■■
『吾唯足知』(われ ただ たるを しる)
京都・竜安寺にある蹲踞(つくばい)に刻まれている言葉です。「満足することを知っている者は貧しくても幸せであり、満足することを知らない者はたとえ金持ちでも不幸である。」ということだと私流に解釈をしています。 この満足することを知るということは、今の日本において、幸せに生きる為にはとても大切な事だと思います。 |
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