いざ、鎌倉フロンティアへ!月間「温故知新」鎌倉
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  月間「温故知新」鎌倉No.54 − 2005年12月1日(木)  
 
いざ、鎌倉フロンティアへ!    54 2005.12月号
マンション開発許可の取り消し

大船駅西口に予定されている、大船観音前のマンション建設について、その開発に疑義を抱く近隣住民等から神奈川県開発審査会に審査請求が提起をされておりました。
そして、このたび県の開発審査会が、「開発行為許可を取り消す」という裁決を下しました。

その理由は(概略ですが)、開発をする際には、必ず6メートル以上の道路に接していなければならないのですが、『敷地は道路に接していない』と指摘をされております。鎌倉市が道路と主張するところが、現況道路になっておらず、また将来道路になることについて具体的に示されていないので、それは道路法の道路とは認められない、というのが開発審査会の判断です。

先週行われました、建設常任委員会では、鎌倉市から正式に『開発許可』を取り消したことが報告をされ、謝罪がありましたが、業者は引き続き開発の意向があるということも分かりました。

よって、また何らかの形でアクションがあると考えられますが、私は、この許可の取り消しは、今後の鎌倉市の開発行政そのものの姿勢を問われた、とても大きな問題であると考えております。

再度の開発申請の際には、鎌倉市としては、改めてしっかりと市民の側に立った、公正公平な判断が必要です。

小袋谷跨線橋、その後

昭和6年に建築後、76年が経過をしている小袋谷跨線橋の架け替えの問題で、県より、平成26年完成というスケジュールが提示をされました。
今から10年後!ということがあまりにも遅いと感じることと、今後の用地買収等の遅れから、予定よりも遅れる可能性があることから、今後も引き続き、早期の架け替えを求めていきます

○小袋谷跨線橋の架け替えについて、神奈川県と鎌倉市による説明会が開催されます日時 : 平成18年1月12日(木)午後7時
場所 : 鎌倉武道館 2階 第1会議室

耐震強度偽装事件に関連して

毎日メディアを騒がせ、社会問題になっている耐震強度偽装問題ですが、鎌倉市内では幸いにして現在のところ、偽装されている物件が見つかっておりませんが、今回の耐震強度偽装事件に関係して名前が挙がっている民間の指定検査確認機関が検査をした(4階以上の)高層建築物については23件あることが分かっております。

鎌倉市としてはそれを受けて、12月9日に、『市役所内にプロジェクトチームを発足させ、逐一報告すること』を発表しました。

今回の事件が氷山の一角だと仮定した場合、これは業界や行政全体の問題に関わってくることですので、その場合、簡単ではないですが、これは災害、まさに人災であり、そして『うち(またはうちの周り)は大丈夫か?』というのが、市民の最大の関心事です。被害者が出てからでは遅いため、迅速な対応が求められます。

 
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