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昨晩は、赤松正博議長と共に、消防団の各分団(1〜29分団)へお伺いしました。 毎年、消防団の皆さまには、年末の4日間、特別警戒を行っていただいております。
消防団員の皆さまは、普段から本来の仕事を持ちながら、消防団としての仕事をしていただいています。 特に年末は、家族でゆっくりとしたいところだと思いますが、このように活動をしていただいていることに、心から感謝を申し上げます。
一晩で全分団を回る(夜7時30分〜23時前まで)のは、とても疲れるかと思いましたが、回っていくと、団員の方々の気合いに感化され、だんだんと自分にも気合が入っていくのが分かりました。 しかし緊張し過ぎてしますと、時々、ミスをしてしまうので、本当に申し訳ない気持ちになります。
消防団の特別警戒は、31日まで続きます。 街中でみかけましたら、応援や労いの言葉をいただけますと幸いです。 |
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来年の1月12日から、毎日夕方(16時30分)に、「夕焼け小焼け」のメロディーを、試験的に流すことになりました。 これまでも、PTAや防犯ボランティアの方々から要望がありましたが、防災無線の試験放送に反対する声もあり、なかなか実現にはいたりませんでした。
毎日の点検や、子どもの帰宅を促す意味もありますので、約1ヶ月間の試験の後、本格実施につながっていければと思います。
夏季は、放送が17時になる予定です。 |
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12月2日にご逝去された平山郁夫様の記帳台を、1月26日から1週間、設置いたします。どうぞよろしくお願いいたします。 詳細は以下の通りです。
【鎌倉市名誉市民故平山郁夫様の記帳台設置のお知らせ】
鎌倉市名誉市民で日本画家の平山郁夫様が12月2日に逝去されました。
市ではご遺族とも相談の結果、2月2日(火)に開催される財団法人日本美術院及び東京藝術大学主催による本葬(「お別れの会」)前の一週間、市庁舎に記帳台を設置することといたしました。
記帳台の設置期間及び設置場所は次のとおりです。
1 設置期間 平成22年1月26日(火)から2月1日(月)まで (土・日曜日も設置)
2 設置時間 午前8時30分から午後5時15分まで
3 設置場所 鎌倉市役所本庁舎1階受付付近
(25日の予定) 【午前】 ・各部課 ・決裁
【午後】 ・日本大学大学院野池教授(バイオマスエネルギーに関する説明) ・各部課 ・鎌倉エフエム放送 須藤社長 ・実施計画理事者査定 ・材木座視察 ・JR大船駅前地区「合同パトロール」 |
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2009年12月25日(金) 落書きの通報協力について |
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クリスマスの朝は、とても素晴らしい天気です。 我が家にもサンタクロースがやってきたようで、娘の枕元には、プレゼントが置いてあり、朝から大喜びでした。
さて、鎌倉市環境部環境保全課が担当している、落書き対策について。 鎌倉市職員に、以下のように協力を呼びかけています。
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落書きのない美しい景観を守るため、本市では平成16年度に落書き防止条例を公布し、さらに平成20年度には落書きのないまちづくり行動計画を策定し、落書きの防止に努めているところです。 書かれた落書きを放置せず、すぐに消すことが新たな落書きを増やさない防止策となることから、今年度からは市民団体にもご協力をいただき、迅速な対応を心がけているところです。 例年、年末年始にかけては落書き等が増加しますので、職員の皆さんにも落書き等にご注意いただき、鎌倉市内で落書きやはり紙、また、不法投棄物を発見したときには環境保全課までお知らせいただきますようお願いいたします。 鎌倉のまちから落書きや不法投棄をなくし、美しいまちにするため、職員皆さんのご協力をよろしくお願いいたします。
事務担当:鎌倉市環境部環境保全課 内線2281
*********
鎌倉市民の皆さまも、鎌倉市内で、落書きや張り紙、不法投棄を発見した時には、鎌倉市役所環境部環境保全課【電話:0467−61−3443】にご連絡をください。 (なお、12月29日から1月3日までは、誠に申し訳ございませんがお休みですので、年末年始に発見されたものにつきましては、1月4日にご連絡ください。)
どうぞよろしくお願いいたします。 |
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本日、故人の加藤淳子様から、鎌倉市へ寄付をいただきました。 不動産や有価証券等で、合計約1億3000万円(不動産の評価額を含む)にもなります。 遺言書によれば、福祉のために使って欲しい、とのことです。
後見センターやすらぎの申し立てにより選任された、弁護士の有坂正孝さんが遺言執行者として様々な手続きをしていただきました。
有坂さんからは、鎌倉市の後見人の充実、特に市民後見人養成講座を積極的に開催して欲しいとのことでした。そしてお年寄りだけでなく、障害者にも後見人をと、合わせて要望がありました。
鎌倉市として、しっかりと取り組んでいかねばならない、重要な課題です。 加藤様そして関係者の方々、ありがとうございました。
【午前】 ・決裁 ・各部課 ・職員提案褒章授与式 ・行革市民会議専門委員との懇談 ・岡本二丁目マンション計画調査対策委員会
【午後】 ・有坂弁護士(故加藤淳子様財産の寄附受領) ・ふれあいとーく〜市民と市長の談話室 ・鎌倉税務署・松田署長 ・各部課 ・決裁 ・聖ミカエル学園 二学期納会 |
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夜に、テレビで道徳について取り上げていました。 人それぞれ、考え方がありますが、やはり基本が大切です。
江戸時代に、寺子屋で使われていた教科書に載っていたとされる、六諭衍義(りくゆえんぎ)というものがあります。
これが全てではないですが、こうした考えを実践していくことがとても大切であると考えます。
●六諭衍義●
考順父母(父母に考順なれ)⇒父母に感謝し、孝行しなさい。
尊敬長上(長上を尊敬せよ)⇒目上の人を尊敬し、礼儀正しくしなさい。
和睦郷里(郷里を和睦せよ)⇒ふるさとを愛し、助け合って生きなさい。
教訓子孫(子孫を教訓せよ)⇒子供に愛情を注ぎ、教え導きなさい。
各安生理(各々の生理に安んぜよ)⇒自分の境遇を受け入れ、努力しなさい。
毋作非為(非為をなすなかれ)⇒悪いことをせず、善行をしなさい
【午前】 ・理事者会 ・各部課 ・鎌倉ケーブルコミュニケーションズ・新春特別番組収録 ・決裁
【午後】 ・民間保育園長会との懇談 ・市観光振興推進本部会議 ・決裁 ・各部課 ・市民チャンネルボランティア鎌倉・インタビュー収録 |
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今日は12月定例議会最終日。 市長就任後の初議会は、一般質問に始まり、建設常任委員会や全員協議会を通じて、多くの貴重なご意見、ご提言などをいただきました。 こうしたことを受け止めながら、これから1つ1つの課題解決に向けて取り組んで参ります。
本日の本会議では、市長退職金廃止(私に限る)に伴う議案や、監査委員の選任の議案なども可決されました。
監査委員に選任していただいた、井上基さんは、ソニー株式会社勤務、マクロメディア株式会社代表取締役、ウェブルート・ソフトウエア株式会社代表取締役などを歴任され、民間企業の経営感覚は抜群で、かつ広範な視野をお持ちで、正義感の強い方です。とても素晴らしい方に監査委員になっていただきました。
【午前】 ・協議 ・各部課 ・大磯町・吉川副町長 ・鎌倉私立幼稚園協会役員との懇談 ・鎌倉商工会議所・大崎会頭
【午後】 ・青年海外協力隊出発前の市長表敬訪問 ・市議会12月定例会本会議 ・監査委員辞令交付式 ・固定資産評価員辞令交付式 ・各部課 ・決裁 |
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今日は、鎌倉駅東口広場クリーン運動が開催されました。 発起団体は、クリーンかまくら連絡会、鎌倉駅東口街路樹愛護会、NPOかまくら緑の会などです。 JR鎌倉駅長さんや、豊島屋さん、横浜銀行さん等、多くの駅前関係者や市民が参加をして、東口ロータリーを綺麗にしていただきました。
多くのお客様を迎えるお正月を前に、毎年行われているイベントだそうです。 みなさま、本当にありがとうございました。
【午前】 ・各部課 ・決裁 ・谷戸の会(玉縄地区の発達障害児を持つ親の会)との懇談 ・県安全防災局・藤井局長 ・鎌倉駅東口広場クリーン運動 ・神奈川社会保険事務局・中村局長ら
【午後】 ・実施計画理事者査定 ・各部課 ・決裁 ・鎌倉芸術祭・慰労懇親会 |
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今日は、聖路加国際病院 日野原重明理事長が鎌倉市役所にお越しくださいました。 現在98歳とのことですが、100歳よりもっと先までスケジュールがいっぱいだという話は有名です。 鎌倉市のためにお時間を割いていただいたことに、心から感謝を申し上げます。
午後は、鎌倉児童ホームで、鎌倉料理飲食業組合中華部のみなさんのご協力で、子どもたちへのラーメンの奉仕がありました。 私もちゃっかり一緒にラーメンをいただきました。子どもたちと一緒に食べるラーメンの味は最高でした!
【午前】 ・協議 ・決裁 ・実施計画理事者査定 ・富士ソフト企画 長嶋社長 外
【午後】 ・市社会福祉協議会 地区社協部会 ・聖路加国際病院 日野原重明理事長 外 ・ビバリーライフ鎌倉 クリスマス会 ・鎌倉料理飲食業組合中華部による鎌倉児童ホームへのラーメン奉仕 ・各部課 ・決裁 |
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【午前】 ・ラジオ体操最終日参加(鶴岡八幡宮) ・特別養護老人ホーム「ふれあいの泉」内「カフェふれんず」オープン報告会 ・各部課
【午後】 ・鎌倉カントリークラブ 田中支配人 外 ・各部課 ・決裁 ・だいいち子どもの家父母会 準備グループとの懇談 ・消防団正副分団長会議 ・鎌倉青年会議所 例会 ・日本語COSMOS15周年記念の集い |
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本日の代表者会議にて、岡本二丁目マンション訴訟における原告控訴人の補助参加について、補助参加を取り止める指示を出したことを、報告しました。
神奈川県開発審査会における2度の取消採決や横浜地方裁判所の判決を真摯に受け止め、出来る限りこの問題解決を図りたいと考えております。
今後、様々な問題が予測されますが、解決に向けて、全力で取り組んで参ります。 どうぞよろしくお願いいたします。
【午前】 ・臨時政策会議 ・市議会各派代表者会議 ・鎌倉風致保存会 谷村会員代表幹事 外 ・かまくらりんどうの会 木場代表 外 ・日産自動車渉外部 永澤課長 外 ・市社会福祉協議会 大嶋会長 外
【午後】 ・鎌倉青年会議所 役員交代挨拶 ・各部課 ・決裁 ・市議会建設常任委員会 正副委員長 ・市議会建設常任委員会 ・市議会全員協議会 |
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一昨日、円覚寺の足立大進管長にお会いした時、『イチョウの葉が滑って危険だから、とか、掃除をするのが大変だからという理由で木を切れ、という人が多いんですよ。』という話をお聞きしました。
残念ですが、現代を象徴するようなお話でした。
さて、そのこととは直接関係ありませんが、鎌倉市では、『美しいまち並みをつくる樹木』『を募集しています。 まち並みの中の樹木を、景観資源として発掘し、その魅力を市民間で共有するために、樹木をテーマとした顕彰事業です。 姿形が素晴らしく、周りの景観を魅力的にしている樹木、地域のシンボルとして大切にされ、育まれている樹木などを募集しています。募集は、秋と春の2回です。みなさんの一押しの樹木をお待ちしております。
以下、今日の動向です。
【午前】 ・協議 ・西鎌倉地区町内・自治会連合会 石井会長 外 ・湘南信用金庫鎌倉営業部 青木部長 外 ・各部課 ・決裁 ・実施計画理事者査定
【午後】 ・決裁 ・各部課 ・岡本二丁目マンション 事業者代理人 腰野様 外 ・鎌倉生花商組合 小宮組合長 外 |
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昨日に引き続き、動向の掲載だけで失礼します。
【午前】 ・市公衆浴場業生活衛生同業組合 小野田組合長 ・市歯科医師会 山内会長 外 ・決裁 ・各部課 ・国際警備 田邊社長 ・森田代表監査委員 ・ルミネウィング 下條社長 外 ・鎌倉ペンクラブ 土谷様 外
【午後】 ・各部課 ・決裁 ・監査委員 退職辞令交付式 ・TVK テレビ年賀状収録 ・ピヨピヨの会 高橋理事長 外 ・鎌倉防衛協会 懇親会 ・登竜会 懇親会 |
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「市長の1日の動きがわかった方が良いよ!」 「何をやっているのかわからない!」 というご意見やアドバイスをいただいております。
なかなかみなさんに情報公開ができていないことを反省すると共に、できるだけ、1日の動向(神奈川新聞に掲載されているものと同じですが)を掲載しながら、その日の象徴的な出来事について、コメント、感想を述べていければと思います。
ちなみに今日はこんな1日でした。 ↓ 【午前】 ・協議 ・決裁 ・東京電力藤沢支社 福山支社長 外 ・市議会正副議長 ・市観光協会 井手会長
【午後】 ・村田省蔵 画伯との懇談 ・NPO法人 鎌倉広町の森市民協議会役員との懇談 ・日本ウオーキング協会役員との懇談 ・円覚寺 足立管長 ・建長寺 吉田管長 ・鎌倉世界遺産登録推進協議会 第24回登録推進事業部会・第20回広報部会 合同部会 ・石津顧問弁護士 |
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一般質問が終了しました。 21人の方々から、様々な視点からご意見、ご要望などを含めた議論が議場で行われました。
議会の席から、理事者の席へ移ったわけですが、2年半のブランクがあるせいか、そのほど違和感を感じることなく、座っていました。 しかし、その責任の重さと緊張感で汗をかきっ放しです。 一言、一言、言葉遣いを気をつけて答弁をしようと思いますが、そうするとぎこちなくなってしまいますし、かといって軽々しく発言もできませんし。
試行錯誤しながらでしたが、とりあえず最初の一般質問が終わりました。 終わったと同時に、次の課題への取り組みのスタートです。 後ろを振り向かず、日々、全力で頑張るのみです。 |
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議会一般質問が続いております。 色々な議論が出てくることに、私自身としては、有難いと思います。 様々な論点が表に出て、そして答えを導き出す。 その過程が大事だと思います。
36歳。 確かに、経験、知識が不足していることも、先輩方からみたら多くあるでしょう。しかし、私は今に留まることなく、現状に満足することなく、常に進化していきたいと考えます。
昨日より今日、今日より明日をみて進みます。
常に学び、広く情報を得て、議論を重ね、進化し続けることによて、いつかは、きっといつかは、理解していただける時が来ると信じています。 |
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このたび平山郁夫先生の突然の訃報をお聞きし、大変驚いております。
平山先生は平成19年9月に鎌倉市名誉市民になられ、この春には平和都市宣言50周年記念事業として、平和都市宣言文を揮毫していただきました。また、鎌倉世界遺産登録推進協議会の特別顧問をお引き受けいただいておりました。
平山先生のご逝去は、鎌倉市にとりましても大きな損失であり、誠に残念でなりません。 平山先生のご冥福を心よりお祈りいたします。 |
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本日から議会が始まりました。 冒頭、初心表明演説をさせていただきました。 数名の方から「緊張してたね!」と言われました。本人の自覚はないのですが、相当硬かったようです。
そして、なによりも、とても多くの方に傍聴にお越しいただきました。 これほどの喜びはありません。本当にありがとうございました。
以下、内容を記載します。
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このたび、鎌倉市長に就任しました松尾崇です。 平成21年12月市議会定例会の開催に当たり、発言の機会を与えていただきましたので、ご挨拶を申し上げるとともに、市政に対する私の所信の一端を述べさせていただきます。 本日は、市長としての初めての定例市議会であります。私もこれまで市議会議員あるいは県議会議員として地方行政の一端に携わってまいりましたが、その経験を通じて、行政と議会の真摯な関係というものは、まさに民主主義の原点であり、且つ、より豊かな地域社会をつくるうえで、もっとも重要な仕組みであると考えてまいりました。 今回、議員から市長へと、立場は替わりましたが、この想いに変わりはありません。あくまで、現場の目線、市民の目線に立って行動し、市民の皆さまの生の声が生かせるよう、現場主義に徹しつつ、行政運営を行っていきたいと考えています。 議員の皆さまとは、二元代表制の下、しっかりと、しっかりとスクラムを交わし、今日よりは明日、明日よりは未来へと、豊かで明るい鎌倉づくりに邁進していきたいと考えます。はなはだ微力ではございますが、どうぞ、よろしくお願いいたします。 さて、私の考えております行政でございますが、まず、行財政改革についての所信を申し上げます。 11月1日に市長に就任して、はや、1か月が過ぎました。この間、事務引継ぎや、個別の事業、予算の説明等を各部から受けてきました。改めて、鎌倉市政を取り巻く環境が厳しいものであることを認識いたしました。 鎌倉市の人口はここ数年僅かながら増加しつつあります。しかし、長期的にみればまだ、人口減少の瀬戸際にあることは否めず、少子高齢化の進展にともなう財政基盤の脆弱化は、依然として懸念されるところです。 短期的に見ても、市政を取り巻く環境は、行政需要が年々増加している一方で、これに対する収入は、昨年の世界同時不況の影響もあり、平成22年度の税収見込みは、21年度当初予算比約12億円、3.3パーセントの落ち込みが予想されるという、厳しい状況にあります。 また鎌倉市の中小企業全体を見渡しましても、全業種にわたり、企業の景況感を表す指数である業況判断DIがマイナスを続けるなど、厳しい経済環境が続いています。また、ハローワーク藤沢管内の有効求人倍率は本年9月で0.31倍となっており、雇用環境の厳しい現状を示しています。 選挙の期間中も、市民の皆さまから日常生活や将来に対する不安、行政へのご提言、ご意見など、生の声をいただきました。多くの方が医療、子育て、介護、住環境、交通渋滞など、日々の暮らしに直結する懸念や不安を、抱かれておられることを痛いほど受け止めたものでした。 こうした市民の皆さまの懸念や不安を払拭し、そして将来に向けた基盤を整備し、さらには福祉を充実させるためには、不要不急の事業を凍結・廃止するなど、徹底してムダを省き、節約に向けて工夫を積み重ねていかなければならないことは、申すまでもないことでありましょう。 しかし、単に節約をして支出を削るというのではなく、そこで捻出した財源を、市民の「いのち」に関わるような、緊急性を要する医療や福祉に関する事業、さらに、未来を担う「子どもたち」のための子育て・教育などの施策に集中させることが、もっとも重要なポイントではないかと考えています。 これらの喫緊の課題について、しかるべき財源を手当てしていき、かつ円滑な事業の運営をするためには、まずもって行財政改革を進め、付随する幾つかの組織見直しとあわせて、取り組んでいかねばならないものと考えております。 私はまず、市長退職金が支給されないよう、今定例会で議案を提出しておりますが、これも財源の確保のために、まず自らを律し、範を示すべきであろうとの決意によるものであります。
先月、国において、事業仕分けが実施されました。本市においても、徹底した業務あるいは事業の見直しを実施してまいります。公共事業についての見直しや市の組織の簡素化と業務の効率化、人件費の抑制など、粛々と実施していきたいと考えております。市議会や市民、そして市職員の方々の理解と熱意に期待するものです。 そして、公平公正な市役所、透明な市役所づくりをめざします。情報を整理し、見やすくわかりやすい情報公開を進め、風通しのよい市役所をつくります。私自身も率先垂範して市長自身の口利きを公開するとともに、私の政治信条である、クリーンな政治、しがらみのない政治、税金を一円たりともムダにしない政治、常に現場主義を貫くことを実行します。
次に地域主権についてのわたくしの考え方を申し上げます。 先月、政府においては、地方分権改革推進委員会の第4次勧告案が最終勧告として発表されました。今日、地方分権改革は一層加速し、基礎自治体が自らの個性と創造力とを発揮することが強く求められる時代になってきております。超高齢社会の到来、国と地方の役割分担や権限移譲、都市間競争など、大きな時代の変革の中で、自治体の枠組みや役割が変化し、私たちの鎌倉も、改めてその真価が問われてきています。 地方自治の原点は「自分たちのことは自分たちで決める。そしてその責任は自分たちで負う」ことにあります。地方分権改革が大きく進展しようとしている今、私たちは新たな時代の到来に備えなければなりません。
世の中が大きく動こうとしている現在、まさに変革の時代です。もはやこれまでのように、前例にならってことを運ぶ、といったような事なかれ第一主義は捨て去るべきです。 前例がないから、といってためらっていては、前例は100年経っても破れません。市と市民のために何が有効であるか、なにが為になるか。私たち行政に携わる者は、リスクにひるまず、衆知を集めて真の鎌倉づくりに力を尽くすべきだと考えます。 幸いなことに鎌倉市は、美しい海、山、川などの自然環境とともに、市民の方々の多彩な見識、パワーに恵まれています。鎌倉独自の地域特性であり、地域資産です。私はこの資産の活用をはかるべく市民主体のいわば、<シンクタンク>を立ち上げたいと考えています。地域分権の新しい担い手を期待するものです。
このシンクタンクは“かまくらの未来を構想する集まり”です。 これまで鎌倉は、長い歴史に彩られ、日本列島でも独自の価値観をはぐくんできました。明治期以降はさらに、多くの著名な文人、政治家、芸術家が住まい、美しい里山や海浜、多くの由緒ある神社仏閣とあいまって、多数の国民を惹きつけ、今日の発展をもたらしてくれています。 しかしながらこれらはいずれも、過去何世紀にもわたって先人たちが培った遺産であり、現在の私たちがつくったものではありません。無論その価値を云々しようというのではありませんが、現代に生きる私たちは、ただその宝物の番人だけであっていいのか、という思いが私の胸に去来します。 もしそうなら、私にはそうした鎌倉の何十年、何百年先を、想像したり、あるいは受け入れたりすることは出来ません。過去の遺産を誇りにしながらも、同時に、来たるべき未来、10年先、30年先、いや、もっとはるかな将来の鎌倉をどんな形で私たちの子孫に残すか。古きものの上に、いかに新しい価値観を創造し、付加させていくか。世界の人々にも幸せを発信できるまちにしていけるか。
私たちはこうしたテーマを、もっと熱く、もっと日常的に取り組んでいいのではないでしょうか。これもまた、今の私たちに課せられた前途の希望をつくりだす責務ではないか、と考えるのであります。 先般オバマ米大統領が来日した際、スピーチの冒頭で、幼いころ母親に連れられて鎌倉に来た思い出を話しておいででした。鎌倉での出来事、日本の人々の温かさや、もてなしの心をまだ覚えておられるご様子でした。 私は、鎌倉がいつまでも、いつの時代にあっても、住む人にとっても、訪れる人にとっても、心のやすらぎやゆとり、明日への希望を与えることのできるまちであって欲しいと考えております。 この豊かで、美しい鎌倉づくりに、私は市長として全身全霊を尽くし、責任を全うしていきたいと決意しております。市民の皆さま、そして市民の代表である市議会の皆さまにおかれましては、これからの市政運営に、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げまして、所信表明とさせていただきます。 |
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