松尾たかしの政治日記
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2004年11月1日(月) 新潟
現在、長岡市の南、山古志村の境付近の石坂小学校避難所に来ていますが、このあたりは道路の隆起や電柱が傾いたりと、かなり被害がひどいです。
脱線した新幹線がすぐ横に見えます。午前中は避難所の掃除をやっています。
2004年11月1日(月) 新潟その2
昼すぎから、川口町へ移動。途中、車が埋まっていた崖崩れや大規模な陥没があり、さらに被害が大きくなってくる。
2004年11月1日(月) 続き
※携帯からの更新の為、うまくいかなくて申し訳ございません。
今夜は川口町の、自衛隊が設営している避難所で車中泊です。
午前中に伺った小学校避難所の方の話では、お陰様でおにぎり、パンはたくさんいただいてます。しかし、みんなそろそろ飽きてきているようです。暖かいお味噌汁や豚汁のようなものがあったら、みんな喜ぶのですが。
とのことでした。もし、ボランティアに新潟に行こうと考えている方がいましたら、自己完結型で、汁物を作ってふるまうことが、とても良いです。
2004年11月1日(月) 新潟その3
また、現地のニーズとしては、避難所に泊まり込みで、夜の見回りができる人を探していました。
また、これは専門ですが、老人ホームがかなり人手不足で困っています。避難所でも、夜中に高齢の方がトイレに行くのに、付き添いが必要なので、職員が交替で担当しているとのことでした。
また、古着がたくさん送られてくるのが、とても気持ちがありがたいが、あまり必要ないとのことでした。
2004年11月2日(火) 夜が明けると
川口町で朝を迎え、周りを見渡すと、昨日は暗くてわからなかったのですが、町中は激しく壊れた建物だらけ。壊れ方としては、2階建ての1階部分がつぶれてぺしゃんこになっているパターンが多く、震度7の威力を感じました。
被災された方の話では、地震があった時、体が宙に浮いたと言っていました。
そして今日は朝から、十日町で個人宅のボランティアをやらせていただきました。伺うと、50歳くらいの奥さん一人で片付けをして、もう疲れ果てたといっていました。ご主人は市役所の方で、仕事が大変で、家のことには構っていられないとのこと。私と原議員は剥がれた壁の補修や戸棚の整理、ごみの分別、棚やタンスの補強を行ったら、あっという間に一日が終わってしまいました。はっきり言って家の中はほとんど片付かずでしたので、申し訳ないというか、気の毒な感じでしたが、『一人でやっているとめげるから、来てくれるだけですごくありがたいの』と、逆に私たちが励まされてしまいました。
2004年11月3日(水) 新潟から大阪へ
朝、長野で原議員と別れ、私は友人の結婚式に出席のため、電車で大阪へ移動しております。
ちなみに、ボランティアをして現地で申請すると、帰りの車の高速道路料金は免除になる場合があります。
2004年11月6日(土) 鎌倉での震度
下記リンクは、新潟中越地震時の、鎌倉市の震度のデータです。
震度1と2が、約40分間に7回発生しています。
→
鎌倉市の地震統計データ
2004年11月6日(土) 写真
2004年11月7日(日) インターン生との懇親会
今日は、過去に私のところでインターンを体験した学生達との懇親会を開きました。
横浜市の工藤議員もゲストで参加をして下さり、大いに盛り上げてくれました。
また、学生からは質問がひっきりなしに出て、お互いにとって、とても有意義であったと思います。
2004年11月9日(火) 教育討論会
今日は、第21回鎌倉市社会福祉大会へ出席した後、教育について議論をする会議に出席するために横浜まで行きました。
県立高校の先生やPTA会長、行政職員、議員など、党派・立場を越えて話し合いをしましょうということで集まっており、よくある話としては、先生がいないところですと『学校が悪い』『先生が悪い』という風潮になりがち、またその逆もしかりということで、そういった意味からもとてもバランスのとれた話し合いができていました。
私は、なかなか現場の先生と腹を割って話す機会がなかったので、本当に勉強になりました。
2004年11月10日(水) 消費者保護委員会
今日は、消費者保護委員会が開催されました。
現在、6月に改正消費者基本法が公布・施行されたものをもとに、オイルショックを契機に昭和50年に公布された「鎌倉市市民のくらしをまもる条例」の見直しを行う作業を行っております。
くらしをまもる条例は、オイルショックの時の売り惜しみに対応する規定などが盛り込まれており、時代にそぐわなくなっていると以前から指摘をされてきておりました。 今回の改正のポイントとして、そういった時代背景の変化に合わなくなったものを削除し、最近の消費者のトラブルの増加に対応していくため、新たに紛争調停部会を設置し、弁護士や大学教授といった方々に加わっていただく点、また、基本的な考え方としては、今までは「消費者の保護」に力を入れておりましたが、これからは「消費者の自立の支援」に力を入れていく点だと私は考えております。
今後、順調にいけば12月15日号の広報かまくらに、条例改正案が載り、パブリックコメントをいただく予定となっております。
2004年11月13日(土) チラシ作り
今日は、月刊「温故知新」作りをしておりました。
来週月曜日から駅で配布いたします。
どうぞよろしくお願い致します。
2004年11月16日(火) フィルムコミッション
日記が滞ってしまい、大変失礼いたしました。
書きたいことがたまっているので、少しずつ書いていきます。
まず、フィルムコミッションについて。
先日、観光厚生常任委員会の視察で、姫路市のフィルムコミッションの視察に伺ったのですが、ラストサムライのロケを行ったそうで、ハリウッドのロケ隊だけでも、何十というチームが次々と姫路を訪れたという話を聞きました。そのたびに、担当職員がつきっきり、撮影が始まってもつきっきりということで、とても大変そうでしたが、担当職員の方が、とても生き生きとしており、楽しそうに話をされるのが印象的でした。
そして今日は、お隣の藤沢市のフィルムコミッションについて、勉強をしてきました。藤沢市の特徴は、「フィルムコミッション委員会」を設立し、その事務局が市職員3名、観光協会3名で構成されていることです。
それぞれの長所を生かし、短所を補い合いながら、とても上手くいっている様子が、職員の方々の説明と、事務局の雰囲気でみてとれました。
『鎌倉市の職員の方も1年前に勉強に来られていましたよ』ということでしたが・・・。
藤沢市は、2003年度の経済効果を約3100万円と計算しておりました。
また、姫路にも藤沢にも共通するのが、市民エキストラを積極的に活用していることでした。市民エキストラの方々は、TVや映画に出演できるので、とても喜んでいるそうです。
全て正規職員が専属で行うことなど、このご時世では無理ですので、藤沢市のように、半官半民のような形で構成するのが、フィルムコミッションにはとても効率的だと思います。
2004年11月17日(水) 特別昇給廃止
市の職員が、定年などで退職する際に基本給を引き上げて、退職金を加算する特別昇給制度を、来年1月から廃止する方針を決めました。
今年度の定年退職者は、34名を予定しており、同制度の廃止により約750万円の削減になります。
2004年11月19日(金) まだこんな制度があったんだな〜(>_<)
今日の代表者会議で、『議会表彰慶祝内規に基づく表彰記念品代の見直しについて』が議題となりました。
これは、全国市議会議長会の永年勤続表彰を受けた議員に対して、市から記念品が送られるものですが、議員勤続10年で9,580円程度〜40年では81,430円程度となっております。慣例では、鎌倉彫が送られるそうですが、もらった経験のある議員さんは「金額がだんだん高額になっているとは知らなかった」という、冗談とも思えないようなコメントが・・・。実際、9,000円のものでも、80,000円のものでも、その価値がわからなかったら、豚に真珠、猫に小判でしょう。
近隣他市では、逗子で10,000円程度、藤沢で4,000〜5,000円程度、その他三浦・平塚・小田原・横須賀・茅ヶ崎などは0円です。
他市と比べても、鎌倉市だけ突出して金額が高いというわけです。議員の特権意識というのは、昔に存在していたのはわかりますが、もう時代遅れでしょ。
こんな制度は即刻廃止すべきです。
2004年11月21日(日) 任期
市議会議員の任期切れまで、あと半年となりました。
議員同士、どうしても選挙の話が多くなります。誰が引退するとか、こんな新人が出馬するとか・・・。それだけでなく、同僚議員からの誹謗中傷が噂で聞こえてくるのも、選挙が近いせいなのでしょうか。
・・・と、色々と考えることもありますが、まずは与えていただいた任期の残り
半年で、さらに取り組みをすすめていくこと。問題を1つでも解決することが
大切です。
しっかりと頑張ります。
2004年11月22日(月) 現在2939市町村
鎌倉ではあまり議論になりませんが、全国的には市町村合併が進んでおり、2年前の3218市町村から、現在は2939市町村に減りました。それに伴い、市の数は675から712に増えています。そして来年4月には2578市町村にまで減る予定です。
『合併しなければ財政が立ち行かなくなる』といって合併に踏み込んだ市町村があることを考えると、これから近い将来、合併が不調に終わったりして、合併できなかったところで、財政破綻なんていうところがでてくるかもしれません。
いや、そうじゃないか。合併しても合併特例債などで、またハコモノ行政走って、結局は財政を悪化させてしまう可能性もある。要は、それぞれの自治体の舵取りにかかっているのだ。
2004年11月23日(火) 議員勉強会
勤労感謝の日は毎年、技能者表彰式が開催されます。
今日も、鎌倉市で頑張っておられる49名の技能者が表彰されました。
午後は、近隣他市の議員さんとの勉強会を、藤沢市で開催しました。
今回のテーマは災害についてです。
それぞれ、被災地に行った様子、そこから得た情報、自分の住む自治体の災害対策などを発表し、意見交換しました。
特徴的なものとしては、藤沢市で、プールの水をろ過する機械があり、災害時にはそれを市民に提供することができることや、横浜市で、木造住宅耐震診断士派遣制度というものがあり、無料で診断できるうえ、耐震改修工事費用が最大で90%の補助が出る制度が用意されていること、などがありました。
2004年11月26日(金) 一般質問
12月1日(水)から12月議会がスタートします。
今日は、一般質問の順番の抽選があり、私は4番目になりました。
初日(12月1日)の最後か、2日目(12月2日の最初)のどちらかになると予想します。
今回は、災害対策について、それとまちづくりについて質問します。
災害は、新潟中越地震と台風22号、23号を踏まえて。
まちづくりは、世界遺産登録を目指す鎌倉市にとって、鎌倉市内の景観・美化について、今後どのように取り組んでいくのかということが中心になる予定です。
たばこの歩行喫煙禁止について、市長は先日、千代田区へ視察へ行くなど、かなりのやる気が伺えるので、良い答弁が期待できそうです。
2004年11月26日(金) 落書き禁止条例
25日の新聞各紙(湘南版)に、落書き禁止条例のことが報じられておりました。
それを読むと、残念ながら、何年も前から落書きを消してきた、そして現在でも落書きを消している市民の方々のことには、まったく触れられていませんでした。
鎌倉市内の落書きについては、2年ほど前からKKC(キープ鎌倉クリーン推進会議)をはじめ、市民の方々が、精力的に消していましたが、消しては書かれ、消しては書かれ、というイタチごっごが続きました。そこで、例えば条例で取り締まることができないか、という意見が出されたのが、条例制定への始まりでした。
条例制定に至るまでには、市民の方々の並々ならぬ努力があることを、少しでも知っていただきたいと思っております。
2004年11月27日(土) 結論はこうか
三位一体改革について、政府・与党の全体像が決定しました。
連日、このことについて報道がされておりましたが、なぜかそこには、改革の主役であるはずの首相の姿は見えないままでした。
そして、とても中途半端な結果となりました。
三位一体改革は、補助金削減・地方交付税の見直し・税源移譲の3点のことですが、3点あるばかりに、うまくそこを利用されたという印象です。
この改革の、1番のポイントは税源移譲に他なりません。
地方の裁量が増えてこそ、本当の意味での地方分権が始まるからです。
・・・しかし、そんなことは、私が言うまでもなく、霞ヶ関の官僚から国会議員、そして国民まで、みなさんが認識をされていることなのではないかと思います。だからこそ、骨抜きになったとも言えます。
今回の一連の出来事は、日本の構造改革が遅々ととして進まないことを象徴していますね。